「Windows 10」と比較すると「Windows 11」のシステム要件は厳しい。OSの機能的な進化があまりないにもかかわらずだ。企業ユーザーがこの新OSを「無意味だ」と結論付けるのも無理はない。
Microsoftの次期OS「Windows 11」は、企業にとっての具体的なメリットはほとんどない。それにもかかわらずシステム要件においては「Windows 10」よりはるかに強力なパワーを必要とすることが分かった。
2021年6月にWindows 11を発表した際、Microsoftは詳細なシステム要件を明らかにしなかった。しばらくして同社はWindows 11の基本機能と同OSの特定機能に固有のシステム要件を公表した。
Windows 11のシステム要件は、
などとなっている。これらの要件は、2021年秋に同OSの販売が始まる前に幾つか変わる可能性がある。
加えてWindows 11の特定機能に固有の下記のような要件もある。
参考までに、Windows 10の主なシステム要件は下記の通りだ。
Windows 11のシステム要件を前提にすると、Windows 10からアップグレードするには、ほとんどの企業は新しいノートPCやデスクトップPCに投資しなければならない。Windows 10は2015年から存在しており、古めのハードウェアでも動作しているからだ。
「MicrosoftはWindows 10を更新し続けてきたので、『古いハードウェアはもうサポートしない』とはなかなか言い出しにくかった。Windows 11を投入することで、同社は都合よく線引きができる」。調査会社Gartnerのアナリスト、スティーブ・クレイナンズ氏はそう指摘する。
Windows 11をインストールするメリットは、消費者向けのものが大半を占めそうだ。例えばユーザーインタフェースが変わる。タスクバーのアイコンは「Mac」のように中央ぞろえになる。スタートメニューは画面中央に開き、ピン留めされたアプリケーションが上部に、最近閉じたアプリケーションやファイルが下部に表示される。Windows 11で「Android」アプリケーションをダウンロードして使うことも可能になる。
企業はこうした変更点によるメリットを疑問視している。
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